商品企画開発支援

■「商品企画開発」の講演要約■

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「新しい商品企画開発のプロセスと考え方」

金本幸喜子

■ご紹介■ 共用品・共用サービスやユニバーサルデザイン商品の企画開発は、これまでの商品開発とは異なる要素を含んでいます。
共用品の商品企画開発やデザイン制作、商品権利の保護や販売促進、また福岡大学経済学部ベンチャー起業論で非常勤講師として商品開発の教育実践に携わってきた立場から、共用品やユニバーサルデザイン商品開発に関する講義や講演を行なってまいりました。その内容の一端を要約として掲載します。

金本幸喜子 Yukiko Kanemoto

デザインオフィス・アートップ代表
共用品九州共同代表
元福岡大学非常勤講師(経済学部ベンチャー起業論)


1、導入

大手文具メーカーの営業の方にお会いしたときに、100円ショップや中国製品が多くなって、売上が下がってきたということを聞きました。 一般商品を取り扱っている会社は同じような事情があると思います。
そこで大手文具メーカーは、これらと差別化をするために、ユニバーサルデザインの切り口を取り入れた商品展開を行なってきたのです。
家電の成功例として、斜めドラム式の洗濯機があります。 これは今までの買い方とは明らかに違いが出ています。 普通は壊れてから新しい洗濯機を購入するのですが、斜めドラム式の洗濯機は、壊れてなくても購入するケースが7割近くあります。 これはユニバーサルデザインの発想を取り入れて売れた例です。

2、ユニバーサルデザイン商品は売れる?

「ユニバーサルデザイン商品をつくったけど売れない」という相談が、最近よく私のところにきます。
「顧客市場追及問題」と提唱者ロン・メイスが語るユニバーサルデザインの商品ですが、ビジネスとして成り立たせるには、当然いくつかのポイントがあります。主には、
1:商品としていいものかどうか?
2:販売が考えられているか?
売れるためには、最低この二点は重要です。今回はこの2点を中心にお話します。

3、新しい商品の特徴

基本的なことですが、「共用品・共用サービス」とは何か? また「ユニバーサルデザイン」とは何か?
このことをよく理解することが必要です(詳細略)。
・ユニバーサルデザインの7原則
・共用品・共用サービスとは?
・日米仏など国別の流れ
では、実際に、持ってきたこれらの商品をご覧ください。
ユニバーサルデザイン商品や共用品・共用サービス商品には、このような数々の工夫や特徴があります。
(別枠→WEB参考:ISO/IECガイド71、 JIS Z8071 ←データベース検索「JIS検索」から入力)

4、新しい商品企画開発のポイント

ビデオ「見えない世界・聞こえない世界」(30分)をご覧ください。 通常の生活からは見えてこない不便さがあることをお気づきだと思います。
実は、ユニバーサルデザインや共用品の開発には、ここに大切なポイントがあります。 そのポイントを考慮に入れた開発の流れを、図に書いてご説明します。
・図=通常の商品開発の流れ
・図=共用品の開発の流れ
・観点のいいユニバーサルデザインの商品を紹介、また点字を入れただけの例も紹介。

5、販売の方法と考え方

通常、メーカーが問屋に卸して販売をしていく場合は、問屋がユニバーサルデザイン商品の取り扱いに積極的でなければ、どんなにいいものでも市場に流れません。
今あるお客さんや、今ある販売ルートで売れない場合、方法を考えなくてはいけないのです。
ホームページやブログなどネットもルートの一つでしょう。
また、共用品やユニバーサルデザイン商品の「新しい商品コンセプト」を分かりやすく説明し、使い方を理解してもらうことは重要です。

6、商品を守る広める

最後に、自分たちが開発した商品を守る、あるいは第三者による受賞によって評価・宣伝とすることなども重要です。
【特許、実用新案、意匠、著作権】 ユニバーサルデザインや共用品の観点から申請します。私が教えている学生も数件申請しました。
【賞をとる】 グッドデザイン賞や世界の賞は、今、福祉機器やユニバーサルデザイン的なものに評価を与えている傾向があります。
【世界の動き】 ジェトロでも、今年(2006)になり、アメリカでユニバーサルデザイン展を開催し、日本の地方の商品を紹介しました。 中国や韓国も、共用品を国で取り組む動きがみられます。
【話題性】 新しい時代の動きで、多くの人に役立つため、マスコミでも取り上げてくれやすいようです。

7、感想と質問の例

講演やセミナー後の感想は、「ユニバーサルデザインという言葉は知っていたが、今まで内容がよく分からなかった。今回やっと理解できました」や、「福祉機器だと思って取り組むのが難しそうと思っていたが、そうでないことが分かった。自分たちにも使いやすいものになればいいんですね。」というのが多いです。

次は、参加者からの質問と回答の一例です。

質問:時代分析の方法を教えてください。
→大学生に教えていたときの方法をお話ししました。

質問:学生プロジェクトで企画側の大学とデザイナー側の大学を合わせたときに、うまくいきましたか? どうやって問題を解決しましたか?
→二つの学生を合わせるのは最初、大変でした。認識のベースを一つにすると、後で問題になることが少ないことをお話ししました。

質問:上司がユニバーサルデザインを理解しようとしない場合どうしたらよいですか?
→ユニバーサルデザインの情報、また新聞情報などで啓蒙していくこと、それでダメなら時間かけてようすを見ること。 身近な人や自分が身体のどこかが悪くなったりして、重要性に気づくこともある。
健常者には分からない世界があることなどをお話ししました。

質問:障害者に接するときの注意点があれば教えてください。
→障害は人によって違います。素直に「どう接すればいいですか? 失礼なこと言ってしまうかもしれませんので教えてくださいませんか?」とはじめにお聞きすることなどをお話ししています。

※要約のため、掲載を省略している部分があります。ご了承ください。



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